2021/06/02 17:03


金属と氷がぶつかるときに奏でるメロディーは、余韻を残しながらも儚く消えた。火皿から天へと昇って行く煙は一体何処へ向かっているのだろうか。ルームノートは、一服の中でも後半に感じる優しい甘さと共に、走馬灯の様に記憶を呼び戻してくれた。ほんのりボウルはあたたかい。


嗜好品の醍醐味は、人間の五感をもって味わえることにあると思う。急ぎ足は禁物。さっさと急いでしまっては、愉しさもへったくれもない。街から姿を消しつつある檻の中で、忙しなく急いで喫煙している様は、見世物小屋そのもの。そんな場所でしか吸えないようにしてしまうとは、一体どっちが悪なんだろう。


嗜好品は本来、個人の価値観をベースとしているので、100人の人間がいれば100通りの答えがある。要は違っていて当然なのである。そうであるが故、他人の嗜好を否定することは他人の人格を否定することに等しい。お互いを認め合ってはどうだろう。「思うこと」よりも、「想うこと」の方が大事なんだと感じる。自分のことを「思う」のではなく、他人のことを「想う」こと。

そんなわけで、たまには自宅以外で喫煙を愉しみたい。そう考えていらっしゃる愛煙家の皆様のためのご提案、スポットのご紹介が出来ればなぁと想う。謂わば、観光案内の「横浜ウォーカー」ならぬ、喫煙スポット案内の「横浜スモーカー」と名付けよう。本来であれば、東京オリンピックに合わせて、自費出版で雑誌を作りたかった。それが叶わぬ今、代わりとして今回のブログのネタとしたい。


こんな世の中でも、他人の目を気にせずに存分に喫煙を愉しめるスポットがいくつかある。今回は、その中でも「東横インのデイユースプラン」をご紹介したい。




東横インは、主要な駅の側には必ずと言って良いほど存在するチェーンのビジネスホテルで、喫煙室があるありがたいホテルである。
予約専用のアプリがあるので、アプリをダウンロードし会員登録を行うことをオススメする。宿泊代は会員の方がお得に設定されているし、アプリから予約してオンライン決済すると、200円引きとなる。東横インの会員になると、通常一泊につき1ポイント付与される。10ポイント貯めると、一泊分無料宿泊券と交換出来るので、還元率が高い。




デイユースには3種類プランがある。最大6時間滞在可能な「デイユース8-14時」と「デイユース12-18時」が2900円と破格である。さらに、最大15時間の「デイユース8-23時」が3900円、しかも会員ポイント加算可というコスパの良さである。いずれのプランも部屋のベッド及びバスルーム使用可能である。(他のチェーンのホテルによってはベッド及びバスルーム使用不可の場合がある。)
因みに別途500円を支払えば、オンデマンド見放題である。映画を見ながら、好きなビール片手に、真っ昼間からゆったりとパイプ喫煙を愉しむ。「テレワーク」という名目で思う存分、他人の目を気にせずにたばこを愉しめる。




東横インの個室のエアコンには空気清浄機の機能を兼ね備えているものが多い。極端にフレーバー感あるものや、ラタキアの割合が多いものは控えるべきであると思う。それ以外ならば、空気清浄機機能をオンにして最適なWi-Fi環境の中でイヤホンを通してHuluを見ながらもよし、YouTubeを見ながらもよし。






思う存分愉しんだら、シャワーを浴びてリフレッシュしよう。後はどや顔でチェックアウトするだけ。さあ、喫煙の新しい愉しみ方を体感しよう。