2024/10/23 13:59
新商品のパイプたばこ、ホワイトエレファントシリーズを鈴栄商店独自の視点で解説します。
★ホワイトエレファントはどんなブランド?
そもそもアフリカでは白い象は、幸運の象徴として崇められている、縁起の良い生き物であるらしい。そんな生き物をブランド名にしたこのシリーズの最大の特徴は、バージニア葉の名産地ジンバブエのバージニア葉を使用したブレンドである、ということだ。30%以上という糖度高いバージニア葉の香喫味を最大限に活かす為、フレーバーは敢えて抑え気味にしている。要するに、高品質なたばこ葉がそれぞれの銘柄において主人公であり、ユニークなアロマ達はそれを盛り上げる助演俳優なのだ。
★ラインナップは4種類
◎セレンゲティ
ウチワサボテンの果実のフレーバーが特徴的な、今までにない斬新なパイプたばこ。バーレーの香ばしさとサボテンのフルーティーな香りが絶妙に調和し、ナッツのような風味も楽しめる。爽やかな後味はウチワサボテンオイルを思わせる。コーヒーよりも紅茶やハーブティーとの相性が良く、意外な組み合わせとしてはほうじ茶もおすすめ。ニコチンはミディアムで、時間を選ばずに楽しめる。
ブレンド:ブラックキャベンディッシュ、よく揉みほぐされたブロークンフレイクのバージニア、キューブカットのバーレー、リボンカットのバージニア
フレーバー:ウチワサボテンの果実(当店独自の見解)
50g/2800円
◎サハラ
黒糖のような甘さのデーツを活かしたたばこ。ジンバブエ産バージニア葉の甘みと、コリアンダーのようなスパイシーな香りが特徴。デーツの甘い香りとバージニア葉の濃厚な甘みが調和し、後味にはスパイシーな刺激が心地よい。時間や場を選ばず楽しめる、満足度の高い一品。飲み物との相性も良く、紅茶やヨーグルトとのペアリングもおすすめ。
ブレンド:ブラックキャベンディッシュ、よく揉みほぐされたブロークンフレイクのバージニア、リボンカットのバーレー、キューブカットのバージニア
フレーバー:デーツ(ナツメヤシの実)、コリアンダー、蜂蜜、キャラメル(当店独自の見解)
50g/2800円
◎カラハリ
イチジクのフルーティーな香りが特徴のパイプたばこ。様々なバージニア葉の複雑な味わいを引き立て、奥行きのある喫味を実現。ナッツのようなアロマも感じられ、時間経過とともに変化する香りの変化が楽しめる。やや粗めなカットなので、燃焼温度の上昇を抑えるために、ゆるめに詰めるのがおすすめ。ニコチンはミディアムで、様々なシーンで楽しめる。レモンティーやジンジャエールなど、様々な飲み物とのペアリングもおすすめ。
ブレンド:ブラックキャベンディッシュ、よく揉みほぐされたブロークンフレイクのバージニア、ブラウンバージニア、ブライトバージニア(当店独自の見解)
フレーバー:イチジク、蜂蜜、ヘーゼルナッツ、チェリー(当店独自の見解)
50g/2800円
◎エトーシャ
南アフリカの代表的なリキュール「アマルーラ」が魅せる、柑橘系とキャラメルを彷彿させる香りが特徴的なパイプタバコ。バージニア葉の甘みとバーレー葉の土っぽさが織りなす奥深い味わいが魅力。ニコチンはミディアムなので、リラックスしたい時に最適。ミルクティーとの相性も抜群。
ブレンド:ブラックキャベンディッシュ、よく揉みほぐされたブロークンフレイクのバージニア、バーレー、ブライトバージニア(当店独自の見解)
フレーバー:アマルーラ(マルーラから作るリキュール)、バニラ、キャラメル(当店独自の見解)
50g/2800円
★詰め方のちょっとしたアドバイス
サハラとセレンゲティはキューブカットを含んだブレンドである。キューブの個性を活かす為に、タイトめに詰める事は避けたい。キューブカットの詰め方は当店のインスタグラムを参考にして下さるとありがたい。
一方でエトーシャとカラハリは、ほぐされたブロークンフレイクのバージニアが粗めなカットであることが確認出来る。これらのたばこに関しても、詰めすぎないようにしたい。もし、詰めすぎた場合、燃焼温度を安定させることが難しくなってしまうからだ。火種がほぐされたブロークンフレイクのバージニアへ移った時、バージニア葉は体積が大きくなってしまう。そもそもフレイクたばこは、圧力かけてプラグ状にしたたばこ葉をスライスしたものなので、たばこ葉を圧縮した状態なのである。火種が移ると、元に戻ろうという力が働いてしまう。その結果、火種が急に大きくなってしまい、燃焼温度が上昇してしまうのである。
以上の点から、ホワイトエレファントシリーズのパイプたばこは、ある程度適当な詰め方の方がむしろ適切なのかも知れない。もちろん、吹き戻しをマメに行うことは大事であるが…更に言えば、気のせいかもしれないが、敢えてゆるめに詰めることでフレーバー感が活きる様に思える。
★どんなサイズのパイプがオススメ?
ショートスモーク用の小さなパイプはあまりオススメしない。火皿が小さすぎると、燃焼温度が上がりやすくなってしまうからだ。ではどんなパイプがオススメなのだろう?もちろん、大きめなパイプで長時間味わうのもありだが…ちょっとした時間に楽しみたいのであれば、ミディアムサイズよりもやや小ぶりで、少しボウルの高さがあるものがオススメだ。
例えば、当店にあるパイプを例に挙げると…BCのスーパーメイト(スーパーマット)1290がオススメだ。ボウルの高さが高めに作られているので、エアーポケットメソッドを活かした詰め方もやりやすいぞ。
★どんな飲み物を合わせればいいの?
このシリーズのパイプたばこにおいて共通して言えることは、30%以上というかなり糖度が高いバージニア葉を使用している事である。糖度が高いバージニア葉を味わうことにおいて最大の懸念材料は、燃焼温度が上がってしまうと、煙が強アルカリ性となり、舌焼けや喉に負担がかかり咳き込んてしまう点である。よって、酸性の強めな飲み物を合わせると良いだろう。そうすることで、口内が中和されるのだ。ヨーグルト飲料、スポーツドリンク、コーラ等がオススメだ。アルコール飲料ならば、レモンサワー、梅酒ソーダ割り、クーバリブレ、ウォッカトニックが良いだろう。
ワタシのオススメはコレ、追い足しレモン!しっかりとした酸っぱさが口内を中和してリセットしてくれる♪