パイプたばこと飲み物の相性には２通りの考え方があると思う。ひとつは、似た者同士で盛り上がるパターン。もうひとつは、正反対のもの同士が歯車の様に噛み合うパターン。けれどもその相性を探すことは困難であろう。気管支や肺だけでなく、肝臓にも負担をかけてしまう。私自身、パイプたばことお酒で大学を留年してしまった位だ。ひとりでも多くのパイプたばこ初心者の皆様が私のように遠回りしないことを、心から望む。

今回のブログでは、パイプたばこを愉しむ時におすすめなお酒に焦点を当てよう、そんな企画である。似た者同士で盛り上がるパターンで、合うパイプたばこを提案したい。まだ試したことの無いパイプたばこを購入する時の道しるべとなればと思う。今回オススメするお酒は、「ノイリープラット・ドライ」。

ノイリープラットは、ベルモットの一種である。ざっくりとした説明をしてしまえば、白ワインを熟成させて、それに20種類以上のハーブを加え、アルコール度数を強める為にブランデーなどを入れて作られる。アルコール度数は18%。白ワイン由来のドライな味わいに、刺さるように感じるハーブの複雑なアロマとビターさが特徴である。因みに、ジンと組み合わせたカクテルにマティーニがある。何を隠そう、私が最も愛するお酒である。

似た者同士なパターンで考えると、甘さというよりはドライな味わいとビターさがメインのものを選べば良い。パイプたばこの味わいでドライとは一体どのようなことだろうか。私は、バージニア本来の甘さが控えめで 、ケンタッキーやバーレーの味わいが強いものであると思う。そこで、私オススメのパイプたばこをいくつがご紹介したい。

・サミュエルガーウィズ・ケンダルクリームフレイク

上質なバーレーを活かしたブレンド。ビターさや渋みそして、キック感にジャスミンを思わせるアロマが絡む合う。

ブレンド:バージニア、バーレー

フレーバー:ジャスミン

50g/2100円

・ソラーニエイジドバーレーフレイク

ケンタッキー葉とバーレー葉が醸し出す豊かな土壌を彷彿させるビターな味わい。それを盛り上げる為に隠し味程度に加えられたビターチョコのアロマ。奥底にある甘さがなんだか優しい。

ブレンド:バージニア、バーレー、ケンタッキー

フレーバー:ダークチョコレート

50g/2250円

・ラットレースターリングフレイク

バージニア、バーレー、ケンタッキーが等しい割合でブレンドされた珍しいたばこ。たばこ本来のビターさと力強い味わいがメイン。ほんのりと感じる甘さが肝。どこか懐かしいような香喫味がする。

ブレンド:バージニア、バーレー、ケンタッキー

フレーバー:なし

50g/2450円

次回はノイリープラットに合うパイプたばこを「正反対のもの同士が歯車の様に噛み合うパターン」でご紹介したい。