2021/05/07 18:01


クエンティン・タランティーノ監督以上に演出にこだわりをもった映画監督はいないと思う。"Once upon a time in Hollywood"では巨大な街のセットを作ってしまった程である。"Grind House"では、わざとフィルムが傷んだような加工を映像に施した。今回のブログでは、タランティーノ監督の映画に必ず登場する、たばこについて紹介したい。




そう、「レッドアップル」である。映画によって、ボックスだったりソフトパックだったり…ものによっては手巻きたばこのバージョンもあるようだ。





この写真は、パルプフィクションのワンシーン。どうやらソフトパックのようである。因みに、この映画でジョン・トラボルタは手巻きたばこドラムを喫煙している。




この写真は、キルビルのワンシーンである。ソフトパックでタール3mg、比較的ライトなシガレットの様だ。




一方こちらは「ヘイトフルエイト」のワンシーン。パッケージデザインが、他の映画に登場するレッドアップルと若干異なる。若い女性がりんごを差し出している絵が描かれている。カウンターの奥にある大きいものは、葉巻なのかパイプたばこなのか……真相は闇の中。




因みに、ジャンゴのワンシーンでは手巻きたばこが登場するぞ。巻き紙の包装はクラシカル。紙の色合いをみる限りでは、恐らくはフリーバーニングのペーパーであると考えられる。OCBオレンジシングルやスモーキングホワイトシングルに近いペーパーであると思われる。ブレンド内容まではさすがにわからない(笑)個人的にはバージニアベースで、ケンタッキー葉が含まれた、若干ストロングなたばこであってほしい(笑)





余談であるが、「シンシティ」の続編、「シンシティ2~復讐の女神~」ではジェシカ・アルバ演じるナンシー・キャラハンがお酒に溺れ、苦しみながらレッドアップルを喫煙するシーンがある。この映画ではタランティーノ監督は制作に関わっていないはずだ。そう考えると奇妙に思えるかもしれない。これは、ロバート・ロドリゲス監督とタランティーノ監督の仲の良さを物語っているのではないか。ロドリゲス監督は遊び心でレッドアップルをこの映画に登場させたのではないかと思われる。




因みに、この映画ではレディガガも出演している程キャストが豪華だ!休みの日には是非、たばこを愉しみながら映画を見てみてはいかがだろうか。次回のブログでは、映画に登場するパイプについて書こうと思う。お楽しみに♪♪