








飯塚昇 作 流昇形煙管「薄暮」(はくぼ)
¥88,000 税込
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火皿から雁首まで接ぎのない一体型で、角のない流線的なラインに仕上げた飯塚氏ならではの逸品。
では、一体どのようにしてこのユニークな喜世留は作られたのだろう?そのカギとなるのは、随所に残る飯塚昇氏が残した痕跡をたどることである。
火皿の周りをよく見ると、何かでおさえた跡が見受けられる。よってこの喜世留はまず、純銀を独特な流線的なラインの円筒状にし、その後手間ひまをかけて火皿となる部位を曲げたのではないか、と考えられる。それが故に、火皿から羅宇へと向かう煙道は、一般的な喜世留よりも若干広い様に思える。
この広い空間を活かす為に、いつもよりもゆったりとしたテンポで喫煙を心がけよう。広い空間の中で煙が滞留しながら、ゆったりと羅宇へと向かい、口内へとたどり着く。その煙の様は、まるで昇流魚が生まれ故郷である河川を昇る様に感じるだろう。
思えば、飯塚昇氏の地元である燕市には、日本一長い「信濃川」が流れている。信濃川はかつて、平安時代から全国屈指の鮭の産地で、上流長野県の松本や上田まで数万尾の鮭が遡上していた。1930年代にダム建設などにより、鮭の遡上・降河が断たれ、1940年には鮭漁は終焉してしまったのである。近年、人工孵化させた稚魚を放流する取り組みが行われている。
この喜世留が流昇形煙管「薄暮」と名付けられたのは、彼の名前である「昇」にちなんだものであり、そのユニークで流線的なラインを形容しただけではないだろう。彼の故郷に対する想いが込められているに違いない。「薄暮」は日没後の黄昏のことをいうが、その風景を切り取ったかの様な羅宇の色合いには、哀愁が良い意味で漂う。はやまった日没時間、空にうっすらと見える橙色の太陽のひかり、川の水面に反射してうつるその様子。
長さ:約282mm
材質:純銀、竹(カシュー曙塗り)
【飯塚 昇】
昭和9年12月29日生まれ。 父親もキセル職人。父の後ろ姿を見ながら育ち、昭和25年に弟子入り。 昭和45年頃までキセル作りに励むが、途中一度転職の経験も有り。転職した仕事が定年を迎えた為、60歳から再びキセル作りに戻る。 時間を見つけては、全国各地へキセル巡りの旅へ出掛ける。海外へもキセルを求めて旅立った事も。2012年には「にいがた県央マイスター」にも認定される。
MADE IN JAPAN
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