シャコム・ノエル127サンドブラスト

SOLD OUT

各々パイプメーカーが手間ひまをかけて製作するクリスマス限定パイプ。毎年、仕上げや色合いが違いますので、パイプスモーカーにとっては楽しみなイベントのひとつではないでしょうか。クリスマスをどのように表現するか、これがクリスマスパイプの面白さなのです。

今年のシャコム・ノエルは、クリスマスを連想させるイメージを抽象的に捉えて表現した様に感じました。このパイプをミクロな視点で見るか、それともマクロな視点で見るかによって、一体何を表現しているかが変わる、これが今年のシャコム・ノエルの魅力です。

まず、このパイプを全体的に見てみましょう。マウスピースの形がユニークに感じると思います。パイプを正面から見たときに、上半分がサドル仕上げ、下半分通常の仕上げに見えます。マウスピースを含めたパイプの底面は、丸みを帯びています。これはつまり、パイプ全体をサンタクロースがひく橇に見立てた結果なのです。パイプのボウルは、プレゼントが沢山詰まった荷台なのです。どんなたばこを詰めるか考えただけでもワクワクしますよね？

続いてボウルの部分を見てみましょう。このパイプは、2種類の色の染料を使用し仕上げられているのではないか、と考えられます。ひとつは赤い染料、もうひとつは焦げ茶色の染料。最初に赤い染料で染色することで、導管の様子がはっきりとします(スムース仕上げの場合にはこの導管の様子をグレインという呼び方をしますけどね)。そのお陰で、サンドブラストによって現れた年輪の様子を味わいながら、グレインの様子を愉しめるのです。では、一体何故赤い染料で染色したのでしょう。それは、サンタクロースを象徴する色だからではないでしょうか。焦げ茶色に染色したのはクリスマスツリーを表現しているのです。

一方、マウスピースの様子はどうでしょう？深い緑色のアクリルにオリーブウッドで作られたリングがはめ込まれています。深い緑色はクリスマスツリーのもみの木の葉の色を表現していることが、見てとれると思います。ではオリーブウッドのリングは何故でしょう？それは、オリーブの木の花言葉にあると思います。今年を思い返せば、争いが絶えない一年であったと感じます。長引くウクライナでの戦争、ハマスとイスラエルの戦争。オリーブの木の花言葉は「平和」なのです。旧約聖書の「ノアの方舟」が由来です。
平和への想いが届く様に願いながら、ゆったりとこのパイプで味わってみましょう、特別なたばこをボウルに詰めて。是非ともボウルを握りながら。ボウルの温かさと手触り、ゆったりと立ち上る紫煙。

※9mmフィルター使用可能。アルミ製のヤニ止め付きのアダプター付属。

スペック
全長:約158mm
高さ:約53mm
火皿内径:約21mm
火皿深さ:約42mm
重さ:約49g

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