シャコム・ベルランゴ22
¥18,000 税込
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シャコム・ベルランゴ22
ずっと気になっていた。一体何故、このシリーズは “Berlingot”「ベルランゴ」と名付けられたのだろう。
フランスの伝統的なキャンディにベルランゴと呼ばれるものがある。フランス南部カルパントラで生まれたキャンディであり、白い縞模様と三角錐の形が特徴で、ミントの香り付けがされている。古くは消化不良や船酔いに効く薬として重宝されていたらしい。
しかし、このパイプのシリーズ名の由来であるとは考えにくい。パイプを見てみると、セミマット仕上げに、カフェオレを彷彿させる長いマウスピース。謂わば、やや小ぶりなチャーチワーデンである。ややトッパー気味のボウルは、見た目のわりに長時間の喫煙を愉しめそうだ。火皿が大きく深めに作られているので、ボウルを握りながら燃焼温度を念入りにチェックし、ゆったりとした喫煙を心がけたい。
では、この「ベルランゴ」は一体何が由来なのだろう?その答えはコンセプトと職人の想いの中にありそうだ。
今の時代、喫煙環境はより厳しい状況となっている。仕事がある日には、貴重な休み時間を消費し、喫煙可能なスポットを探さなければならない。喫煙という「時間」を探す旅は、モーリス・メーテルリンク作の「青い鳥」の様。貧しい兄妹チルチルとミチルが夢の中で、病に苦しんでいる、老婆の娘の為に青い鳥を探す物語。作者であるメーテルリンクは象徴主義(シンボリズム)に傾倒していたことで有名であり、この物語に登場する青い鳥は「幸福」を比喩的に意味している。この物語は、幸せは案外身近に存在するものである、ということを教えてくれる。この物語に登場する、病に苦しむ娘を持った隣人の名前が「ベルランゴ」なのである。
我々パイプスモーカーにとって、パイプ喫煙を愉しむ時間は至福の時でありかけがえのないものである。そんな時間をゆったりと愉しめる様に、敢えて特別な染色等を施さず、マット仕上げで長いマウスピースにしたのではないだろうか。職人だからこそ為せる業とは、正にこういうことなのだろう。
スペック
全長:約185mm
高さ:約47mm
火皿内径:約18mm
火皿深さ:約40mm
重さ:約33g
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