ピーターソン・シャーロック・ホームズ・ハドソン・サンドブラスト

世界一有名な探偵といえばこの方を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。その名はシャーロック・ホームズ。作者であるコナン・ドイルは、元々医者であった。彼が患者の来院を待つ暇な時間を使って執筆をし始めたのが、小説を書くきっかけとなったことは有名な話である。

シャーロック・ホームズの優れた洞察力と推理、片時もパイプを手放さない位ヘビースモーカーであったこと(短編小説「唇のねじれた男」では一晩で1オンス=約28g消費した)は、多くの読者を惹きつけたことだろう。彼は犯罪界のナポレオンことモリアーティ教授とスイスのライヘンバッハの滝での決闘の末、共に命を落とした…かに思われたが、日本武術のひとつ「バリツ」を習得していたお陰で生き長らえたのである。

このシリーズのパイプは、各々シャーロック・ホームズをはじめ、主要な人物の名前がつけられている。この緩やかな曲がり具合のローデシアンベントは、「ハドソン」と名付けられている。そう、シャーロック・ホームズが住んでいたベイカーストリート221Bの下宿の女主人である。

このパイプが当店の商品のひとつとなってから、あっという間に時がすぎてしまった。気がつけば、銀巻は酸化が進んで黒ずみ、マウスピースは茶色く変色してしまっている。このまま嫁ぐことなく一生を終えてしまっては誠に残念なことである。一瞬不安がよぎったが、すぐにその必要はないと確信した。そう、我々には柘製作所というパイプ界において、日本の技術力を結集した職方集団がいるではないか。そこで、柘製作所にマウスピースと銀巻のメンテナンスを依頼することにしたのである。

今となっては珍しいエボナイト製のピーターソンリップが、今ここに本来の姿を以て甦ったのだ。緩やかなな曲線描いたかの様なそのシェイプは、世の中に数あるローデシアンベントの中でも上品に感じるだろう。銀巻の刻印には、鹿撃ち帽をかぶったシャーロック・ホームズのシルエットが彫られている。他のローデシアンやブルドッグ等と比べると、幾らかボウルが前傾している様に見える。これは、優しく曲げられたマウスピースのカーブとバランスを合わせた結果なのである。ボウルトップの内側のエッジのお陰で、尚更良い意味でファンシーさに偏ることなく、硬派な印象を与えてくれる。

全体的なシェイプのバランス、マウスピースとボウルの対比、やや深めなサンドブラスト仕上げにも関わらず際立つエッジの存在。それらは、事件解決の為に部屋で奇妙な実験をしたり、事件がなくて暇になると壁に銃を撃ったりと天才であるが故に破天荒であったホームズを支えた下宿の女主人、ハドソン夫人の人柄を表したかの様である。

思わず手で握りながら喫煙をしたくなるそのシェイプと大きさは、室内で考え事をしながら味わうには丁度良いといえよう。ゆったりとそしてじっくりと燃えが進む「ラットレー・スターリングフレイク」なんかはどうだろうか。合わせるお酒は、ブランデーなんてどうだろう。(ワタシのオススメは、ヘネシーV.S.O.P)

スペック
全長:約143mm
高さ:約50mm
火皿内径:約20mm
火皿深さ:約37mm
重さ:約56g

※当店で取り扱う商品は、道具として使用することを前提としております。微細な傷など状態を気になさるお客様は、必ず店頭で実物をご確認ください。よろしく御願い致します。

※ご購入前に必ず、特定商取引法に基づく表記のご確認をお願い致します。

★日本全国送料無料！！★